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佐渡島庸平著 『WE ARE LONLEY BUT NOT ALONE』はこれからの時代の生き方を学べる基礎基本の教科書

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◆メガヒット編集者によるコミュニティ論 スマホによって、大衆は分断され、 会社や近所付き合いなどの繋がりも薄くなり、人々は孤独になった。 SNSで繋がっていても、誰もが自分の居場所を探している。 だからこそ、いまの時代に合わせてコミュニティをアップデートすることが求められている。 また、大衆が分断されたことで、モノの売り方も根本から変わった。 テレビCMなどの一方的な情報は伝わらなくなり、新商品はヒットしづらくなった。 ビジネスにおいても、コミュニティを持っているかどうかが成否を分けている。 講談社から独立し、コルクを立ち上げたメガヒット編集者・佐渡島庸平は従来のビジネスモデルが崩壊していく中で、いち早くコミュニティに可能性を感じ、コルクラボというオンラインサロンを主宰している。 最前線で考え実践する佐渡島庸平のコミュニティ論。
引用元:Amazon
どうすれば新しいエンターテイメントの産業を起こせるか。そんなビジネス寄りの発想をしていると、人の心を満足させる仕組みは思いつかない。クリエーターが幸せになり、作品を通じて、その幸せが伝播していく。その仕組みを作ろうと僕は考えた。
まずは自分が得意で、考えていて楽しいこと、自分が深堀りしたいことを10個決める。それについてだけ、投稿することにするのだ。こんな基礎基本から
もっとターゲットを限定したファンに向けての発信を準備するのだ。それをいかに深めていくかということ(一部を抜粋。作品の中ではもっと細かく具体的な内容が)
「これからはモノではなく体験を売ることになる」という言葉を見かける。それは必ずしも、イベントのチケットを売らないといけないものではない。モノをコミュニケーションの中で売っていたら、そのモノの購入がきっかけになって、体験を生み出せる。さらに深い部分まで 佐渡島さんの仕事上の体験談を例にして書かれています。 これからの時代の新しい生き方を目指す人にとって「ファンを作り、コミュニティを形成する」ということは、間違いなく必要なスキル。それを時代の先駆者から具体例を伴って学べるなんて、それだけでこの本は買うべき本に決まっています。
これからは、物質の所有やヒエラルキー付き組織への所属ではなく、自分は何を欲しいのか、何をいいと思うのか、それをわかりやすく表明している個人への注目が集まっていく。SNSでフォロワーを多く集めているのは、どんな価値観で生きているかがわかりやすく、ブレない人だ。これからの生き方について佐渡島さんもこのように語っています。
つまりファンコミュニティを持っていれば、いいものを作ることを最優先できるけれど、それがないと目の前で話題になることを追いかけて、自転車操業から抜け出せない。
今あるコミュニティ関連の本は、従来型の地域社会の話ばかりだ。コミュニティはずっと存在していながらも、僕を含めたまだ誰も完璧に理解し言語化していない。と本の中でも書かれているように、今のところ、ネットのコミュニティ運営について書かれている本がほとんどない、ないという状況です。 そんな中、この本の登場によってコミュニティ運営の方法が学べる。今までノウハウがなく試行錯誤して得た英知が言語化され、体系立てられて学べるなんでお得すぎです。 ファンを作り、それをどのように生かしていくかという内容までは、すごい人たちの本で学べたけど、さらにそこから深まった世界について学べる、最初の教科書といっても良い本は、新しい生き方を目指す人にとっては必読のです。
ファンコミュニティだと、ほぼすべての情報をオープンにして、ファンの人たちが自発的に動けるようにファシリテーションをしていく。
コミュニティが活発になるためには、わかりにくさが鍵になる。こんな素敵な情報がたくさん。 ちなみに、佐渡島さんはコミュニティ運営にとって一番大切なことは「安全・安心」だと語っておられます。今まで熱狂が大切だと考えられていたコミュニテイ作り、運営になぜ安全・安心が必要なのか、それを学ぶと「信頼を構築する」ということの意味まで腑に落ちると僕はこの本を読んで、感じました。
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